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blackcatの鉄道ニュース解説

更新頻度は低いですが、鉄道関係のニュースについて独自の視点で書かせていただきます。

岡山地区で湘南色継続?のニュースから

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岡山地区で湘南色継続?のニュースから

湘南色が継続?

JR西日本 ニュースリリース

JR西日本では、2017年4月17日に岡山支社で、115系300代の車両(3両2編成)が2編成とも湘南色での再塗装が完了することを記念してキャンペーンをするというニュースが出てきました。

元々リニューアル車を中心にカフェオレ色と通称された、下記のような塗装にしていたのですが、
通称カフェオレ色

工場入場時に単色塗(広島・岡山地区では黄色化)が2009年より進められておりました。
その主な理由は、塗装工程の短縮に伴うものと説明されてきましたが、正直何かが足りない・・・そんな感じがしたものでした。
2編成並んだ黄色塗装の115系(左側が岡山車、右側が広島車)表示幕が白幕が下関所属の車両でLED化されているのが岡山支社らしい・・・(3年ほど前の情報なので現在はかわっているかもしれませんが)

国鉄時代は湘南色が全国の直流電化区間を制覇?


国鉄時代から近郊型電車とよばれた直流電車は
元々115系は、湘南色と呼ばれる2色塗で塗装されていました。

国鉄時代にはそれこそ、東京~下関まで同じ色の電車が走っていると言われたものでした。(実際には同じ形式とは言えないのですが、鉄道に興味がない人からすれば同じですよね。)画像 Wikipedia 115系

全国的には、113系と呼ばれる車両と115系と呼ばれる2種類の車両があったのですが、見かけはほとんど同じでした。
間違い探しのようですが、外観で1か所違いがあるのがわかるでしょうか?


撮影 blackcat 113系

違い見つけられましたか?
運転台下の緑の塗分け線が異なることに気付かれたかと思います。
下の写真が113系で、緑帯は斜めになっています。
それに対して115系は貫通ドアに一杯まで緑の塗装が行われています。

塗分けを変えた理由は?

一言で言えば、現場の人が確認しやすくするため。
113系と115系の違いは勾配線区で上手く電車を走らせられるか否かの違いでした。
115系には連続する勾配区間などで一定の速度で走らせることが出来る抑速ブレーキと呼ばれる、下り勾配線区で一定の速度を保ったまま下ることが出来る機能を持った制御装置です。
113系は本来、平坦線区仕様なので、そうした装置は付いていません。

抑速ブレーキってどんなもの?と気になる方は。
こちらのサイトもご覧くださいね。 日本民営鉄道協会

湘南色の歴史は70年近く

湘南色とそもそも呼ばれるようになったきっかけは、昭和25年3月1日から運転が開始されたミモハ80形を含む中距離電車(旧形国電は本来系列と言う概念がないが、理解しやすくするため以降は制御者を含めた80系と言う呼び方をします。) 東海道線東京~沼津間,湘南形電車運転開始 3/1
国鉄があった時代 昭和25年前半 80系電車 80系電車が、オレンジと緑色の塗分けで誕生したからでした。 この色を湘南地区のミカンとその葉っぱの色としたと言われていましたが、後年、星晃氏の著書などでこれは全く後から付けた理由であって当時は取りあえず明るい色にしたいということで決まったのが緑とオレンジだったそうで、当初はもう少しオレンジも赤みがかっていたそうです。
その後現在の湘南色と呼ばれる色に落ち着いたと言われています。

一声を風靡した枚窓の湘南電車

試運転中に火災事故を起こし、「遭難電車」と言うありがたくないニックネームを付けられたものの、その後の利用は順調で、昭和25年後半からは2枚窓のタイプが製造されさらに、その人気は他の私鉄も真似するほどでした。
写真はクハ86-300番台全金属車

このスタイルは、当時は大変人気だったらしく阪神や西鉄、名鉄などでもこの亜流と呼べるスタイルが多数誕生しました。
写真は、南海電車の11001系です。
スキャンの仕方が悪くて埃が取れていません。(T_T)

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プロフィール

HN:
加藤好啓
年齢:
63
Webサイト:
性別:
男性
誕生日:
1960/06/10
職業:
鉄道ジャーナリスト
趣味:
写真 読書
自己紹介:
初めまして、鉄道ジャーナリスト&日本国有鉄道日本国有鉄道研究家の加藤好啓です。blackcatと言う名前でネット上で活動していますのでご存じの方も多いかと思います。
鉄道関連のニュースの簡単な解説(特にJR中心)でアップさせていただきます。

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